DGCbaseが支援した主な活動(進行中も含む)



剪定枝葉の有効利用の推進


公園の緑化樹や街路樹などの剪定枝葉は毎年多量に発生する廃棄物ですが、適切に加工すれば野菜や花卉の栽培などの生産活動へ積極的に利用できる未利用資源です。DGCbaseは、資源化技術向上のための大学との共同研究を推進するとともに、有用技術の特許権利化を支援して来ました。現在、資源の地域内流通を促進するための、産学官民が連携したシステム作りとその普及支援を行っています。この新技術は2006年10月より国土交通省近畿地方整備局兵庫国道事務所(国道43号)で導入されています。

とよなかサイエンスBAR


「サイエンスカフェ」とは、学術講演会やシンポジウムなどの専門的な催しではなく、カフェのような雰囲気で科学について気軽に語り合う場を創ろうという試みです。しかし、専門家による一方的な講演に陥りがちで、会場に居合わせた誰もが「気軽に語り合う」までにはなかなか達していないようです。「とよなかサイエンスBAR」は、お酒やおつまみを楽しみながらもっと気軽に参加することを期待して、とよなか起業・チャレンジセンターに集う有志により創設されました。2015年1月13日の第23回よりDGCbaseの主催となり、隔月で開催しています。

チェンバロのレクチャー・コンサート


17〜18世紀の音楽史をひもとくと、そこにはチェンバロという名の楽器が存在していたことがわかります。当時はこの楽器で音楽が作られ、宮廷や教会などで演奏されていました。一方、いけだピアまるセンター(旧池田実業銀行本店)は当時の西洋建築ならではの音の響きや雰囲気を備えた貴重な歴史的建造物です。このレクチャー・コンサートでは、当時の音を再現しながら音楽史や奏法についてわかりやすく解説して、チェンバロの魅力をお伝えしました。2010年2月20日開催。(「大阪府文化振興基金」採択事業)

高等独文解釈のウェブサイト


上級者向け独文読解のためのサイト「高等独文解釈」を開設しました。これは大阪大学名誉教授(故人)が独文解釈用に収集した文章とその和訳の遺稿を試行的にウェブ公開するものです。この遺稿は当初は参考書として出版されるためにまとめられましたが、一般の学生にはやや難解であることから出版が見送られていました。それから約20年を経てインターネットが普及した現在では、本として出版しなくても、必要とする人へ発信することができます。学生のみならず一般の愛好家の方々にも広く読まれることを期待して、ウェブサイトにて無料公開しました。今後も文章をさらに追加掲載して行く予定です。

生活者のための食の安心協議会


「食の安全」で最も重要な問題は、「食べ物としての安全性」ではなく「食の安全保障」すなわち「食糧の安定供給」の問題です。来るべき食糧危機に備えて、持続的な農業を実践する産地を応援して行くことが大切です。しかしながら、BSEや食品表示偽装事件を契機に「食べ物としての安全性」の問題ばかりが注目され、消費者の間には漠然とした「不安」が蔓延しています。これらの「不安」を取り除き、消費者が安心して「やる気のある生産者」を応援できるような仕組み作りが必要です。

生活者のための食の安心協議会は、産学官民が横断的に協力を図りながら、「食」にまつわる諸問題を中立的な場で議論し、トレーサビリティ・システムの普及支援やリスク・コミュニケーションなどに関する事業を行うために発足しました。2004年10月にDGCbaseより独立してNPO法人化しました。(2018年9月解散)

未来農業集団


ITを積極的に取り入れた新しい農業経営を開拓する未来農業集団は、芽室町(北海道十勝)の先進的な7戸の農業者によって設立されました。携帯情報端末を駆使して農場から直接入力した作業日誌を公開したり、Webカメラで農作業のようすを仮想体験できるサイトを運営するなど、生産者と消費者の相互理解に貢献しています。2005年3月にNPO法人化しました。

サイファーズ・ファッションショー


サイファーズとは、「電脳」を意味するサイバー“Cyber”と「農家」を意味するファーマーズ“Farmers”を合成させた造語「電農」“Cyfars”のこと。無線ネットワークとウェアラブルPC技術が可能にする、ITと共生するまったく新しい農のライフスタイルを提案しました。(第14回農業情報ネットワーク全国大会in福井にて開催)

黄土高原森林復元プロジェクト


自然科学と社会科学の研究者による共同研究。緑化事業をはじめとした、従来の国際貢献による技術移転事業の中には、技術供与する側の事情に偏ったものがしばしばあり、事業終了後に現地の人々が自ら継続して取り組むことが困難なこともありました。本事業では、黄土高原の文化やコミュニティーの事情に精通した社会科学の研究者が、現地に住む人々とのコーディネート役となり、さらに現地で調達できる資材を活用することにより、地域に根ざした技術の普及を図っています。(三菱銀行国際財団助成事業)

内モンゴルアルカリ土壌の改良と乾式脱硫プロセスの普及


中国では、石炭の燃焼により発生する硫黄酸化物が酸性雨の主な原因となっています。一方、土壌のアルカリ化による農地の荒廃も深刻化しています。そこで、脱硫石膏(石炭火力発電所の脱硫プロセスにおける副産物)をアルカリ土壌の改良に利用するシステムを実用化し、中国の酸性雨問題と耕地のアルカリ土壌化問題の同時解決を図るため、日中の研究者が共同で研究を行っています。(「トヨタ環境活動助成プログラム2004」助成事業)

サイバー・シンクタンク 〜 研究者集団につながる窓口サイトの運営


会員のみが閲覧できる会員専用ページ内には、テーマに応じて掲示板を設置。ネット上から研究者集団に直結しています。異分野研究者間での議論が白熱することもあり、研究者の横のつながりにも一役買っています。
写真は事務局(事務局長の自宅)に置かれている初代サーバー。静音性にこだわった自作PCで、局長愛用のグランドピアノの足下で演奏の邪魔をすることなく活躍しました。


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